皆さんは、自宅にエアコンを取り付けていますか?
もしも、これから設置するとなれば「壁掛けタイプ」の選択肢しかないイメージが強いと思います。
確かに一般家庭に取り付けてあるエアコンは壁掛けタイプが多いため、他の種類は知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
実は一般家庭に取り付けられるエアコンには壁掛けタイプの他に、天井に埋め込みができるタイプもあります。
天井埋め込みのエアコンは業務用のタイプがスーパーやオフィスなどで普及していますが、一般家庭用タイプも多くリリースされています。
種類は豊富でありながら、設置や交換ができる業者はまだあまりないこともあり認知度も低いため「知らなかった」という方も多いでしょう。
では、天井埋め込みと壁掛けタイプの違いや仕組み、メリットや工事費にはどのように違うのでしょうか。
今回は、
・天井埋め込みタイプのエアコンとは?
・天井埋め込みタイプのエアコンのメリット
・天井埋め込みタイプのエアコンのデメリット
・天井埋め込みタイプのエアコンを取り扱っているメーカー
・壁掛けルームエアコンとは
・壁掛けルームエアコンのメリット
・壁掛けルームエアコンのデメリット
・壁掛けルームエアコンを取り扱っているメーカー
・天井埋め込みタイプと壁掛けルームエアコンの違い
・天井埋め込みタイプの工事費や工事内容
・壁掛けルームエアコンの工事費や工事内容
など、天井埋め込みと壁掛けタイプの違いについて徹底的に比較したいと思います。
この記事を読めば、ハウジングエアコンの最低限知っておきたい知識と天井埋め込みと壁掛けタイプの仕組みやメリットなどについて知ることができますよ。
天井埋め込みタイプのエアコンとは?
天井埋め込みタイプのエアコンとは、名前からも分かるように本体が天井に埋め込まれているタイプのエアコンです。
会社のオフィスやスーパーで天井を見ると正方形のエアコンが天井についていますよね。
その天井埋め込みタイプのエアコンは、一般家庭用のも多くあり
・天井埋め込みカセット形(ダイキンの埋め込みエアコンの名称)
・天井ビルトインエアコン(パナソニックの埋め込みエアコンの名称)
などと呼ばれることもあります。
メーカーごとに呼び方が若干異なるので、製品探しのときには気をつけましょう。
天井埋め込みタイプのエアコンは、本体や配線が目で見て分かる場所にはなく天井や壁に隠れるような作りになっています。
見えるところはパネル部分だけが天井にあるだけなので、壁掛けタイプのエアコンと比べても場所を取らずにスッキリした室内になるのが特徴です。
現状では家庭用に設置する人は少ないものの、デザイン性を考慮して選ぶ人も多くいます。
また、天井埋め込みタイプのエアコンには風が1方向から出るものと2方向から出るものがあります。
天井埋め込みタイプのエアコンのメリット
一般家庭で使える天井埋め込みタイプのエアコン。
種類は多くありますが、あまり設置されているイメージもないので「何か良いところはあるの?」気なる方もにいらっしゃるでしょう。
そこでここでは、天井埋め込みタイプのエアコンのメリットをまとめたいと思います。
現在、天井埋め込みタイプのエアコンと壁掛けタイプのエアコンのどちらかの購入を考えている方は参考にしてみてください。
場所を取らずスッキリする
天井埋め込みタイプのエアコンの一番のメリットは「場所を取らずスッキリする」ということ。
エアコンの本体や配管は天井の中に埋め込まれるので、設備機器が部屋を圧迫しないのが特徴。
エアコンが場所を取ると室内のインテリアの雰囲気を壊してしまったり、部屋を狭く感じさせてしまいます。
天井に埋め込むことができれば、部屋を広く見せられることができます。
デザイン性が豊富
天井埋め込みタイプのエアコンは多くの種類があります。
エアコンはその機械的な見た目だけで部屋の雰囲気を壊してしまいますが、パネル部分しか露出しないのが魅力的。
またそのパネルも
・ホワイト
・フレッシュホワイト
・木目
・ブラウン
など、多くのデザインがあるためにインテリアや部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
空調効率が良い
天井埋め込みタイプのエアコンは、天井から空調を整えます。
そのためお部屋に偏りなく、全体に気流を届けられるので空調効率が非常に良いという特徴があります。
また省エネ効果にも期待されます。
天井埋め込みタイプのエアコンのデメリット
場所を取らない天井埋め込みタイプのエアコンですが、デメリットもいくつか存在します。
どのようなことがあるか、デメリットをそれぞれ見てみましょう。
工事が難しく、できる業者が限られている
天井埋め込みタイプのエアコンは種類が豊富ですが、あまり一般家庭では見かけませんよね。
その理由は工事ができる業者が限られているからです。
壁掛けタイプのエアコンは多くの業者が設置工事をすることができますが、天井埋め込みタイプのエアコンは少なくなっています。
「なんであまり業者がいないの?」と疑問を抱くかもしれませんが、その理由は壁掛けタイプのエアコンよりも施工技術が必要だから。
工事技術はもちろん、住宅の設置環境によってもさらに複雑になる可能性もあります。
そのため工事ができる業者が限られているのです。
工事の費用が高い
工事費用は後ほどご紹介しますが天井埋め込みタイプのエアコンの場合、壁掛けタイプのエアコンよりも工事費用が高いです。
メーカーや性能によりますが、価格が高いのはデメリットに感じるかもしれません。
壁掛けルームエアコンよりも種類が少ない
壁掛けルームエアコンと比較すると種類が少ないです。
しかし近年は空間を考慮してエアコンを選ぶ人も増えており、天井埋め込みタイプのエアコンも人気になってきています。
故障時に気が付きにくい
配管や本体が壁や天井に埋め込まれているため、配管にトラブルがあったときにすぐ気がつけないのがデメリットです。
もしも水滴の音がしたり、壁が変色しているときには故障をしている可能性もあります。
またリフォームなどをする可能性がある場合、照明器具などの設置場所を変更しないといけないなどと注意しなくてはいけません。
天井埋め込みタイプのエアコンを取り扱っているメーカー
あまり聞き馴染みのない天井埋め込みタイプのエアコンは、どこのメーカーが取り扱っているのでしょうか。
有名メーカー各社を見てみると、
・ダイキン
・パナソニック
・三菱電機
・日立
などで販売されています。
それぞれのメーカーで壁掛けタイプのエアコンも販売されているのですが、天井埋め込みタイプのエアコンも性能や価格も異なります。
メーカーそれぞれの特徴やシリーズを見てみましょう。
ダイキン
ダイキンは業界でも唯一の「換気しながら稼働できるエアコン」を含めて、いくつかの天井埋め込みタイプのエアコンがあります。
2019年から流行を続ける新型コロナウイルスをきっかけに意識が変わったのが「換気」について。
これまでエアコンで冷暖房を稼働かせながら窓を開けるという換気方法しかなく、窓を開けると冷たい風や熱い風が入ってきてしまい温度が狂ったり、屋外のニオイが入ってきてしまうという懸念点もありました。
そこで注目を集めたのが「換気ができるエアコンうるさら」です。
天井埋め込みタイプのエアコンでは換気をしながら除湿や冷暖房を稼働できる業界唯一の「シングルフロータイプCRシリーズ」があります。
換気ができるエアコンをお探したなら上記一択でしょう。
他にもダブル気流で吹き分けができる「ダブルフロータイプ」、足元までしっかりと気流が届けられる「シングルフロータイプCシリーズ」などもあります。
ダイキンの詳しい天井埋め込みタイプのエアコンの情報はコチラから。
パナソニック
パナソニックでは、除菌や脱臭フィルターが10年交換不要など清潔さの技術が優れた製品が多くあります。
コンパクト設計で和室や洋室に使える「天井ビルトインエアコン1方向タイプ」、リビングなどの広いお部屋向けの「天井ビルトインエアコン2方向タイプ」など豊富な種類があります。
パナソニックの詳しい天井埋め込みタイプのエアコンの情報はコチラから。
三菱電機
エアコンと言えば「霧ヶ峰」というCMをよく見かけますよね。
この霧ヶ峰の天井埋め込みタイプのエアコンがいくつかあり、グッドデザイン賞も受賞しています。
三菱電機では小能力モデルがあることが特徴で寝室や小部屋など狭い空間でも使える「霧ヶ峰1方向小能力天井カセット形Mシリーズ」、上質な空間を提供するフラットスクエアデザインの「霧ヶ峰1方向天井カセット形GXシリーズ」、フラットスクエアデザインの多機能モデル「霧ヶ峰1方向天井カセット形RXシリーズ」、お部屋隅々まで2方向で快適にする「霧ヶ峰2方向小能力天井カセット形Wシリーズ」などがあります。
三菱電機の詳しい天井埋め込みタイプのエアコンの情報はコチラから。
日立
防カビ、除菌に強いチタン熱交換機器を使っている日立の天井埋め込みタイプのエアコン。
お手入れを減らせることや清潔を維持しやすいことがメリットです。
シンプルなデザインで、インテリアに馴染むのも特徴です。
フィルター自動お掃除がついておりフラットデザインの「1方向天井カセットタイプPSシリーズ」、ステンレスフィルターを採用した「1方向天井カセットタイプPシリーズ」、広い部屋でも2方向で快適に過ごせる「2方向天井カセットタイプPDシリーズ」などがあります。
日立の詳しい天井埋め込みタイプのエアコンの情報はコチラから。
壁掛けルームエアコンとは
皆さんがエアコンと聞いて想像するものが、こたらの壁掛けルームエアコンです。
住宅の寝室やリビングなどの壁についており、戸建てやマンション、アパートなどの集合住宅にも使われています。
壁掛けルームエアコンのメリット
壁掛けルームエアコンは、電気代を抑えたい人や初期費用を抑えたい人、各部屋で温度調節したい人が向いています。
メリットとしては、
・本体価格が比較的安い(1台15万円程度〜)
・フィルター掃除などのメンテナンスを自分で簡単に行える
・部屋ごとに温度調節ができる
・性能が高ければ節電効果も高い
などが挙げられます。
壁掛けルームエアコンのデメリット
現在壁掛けタイプのルームエアコンを使っている方はデメリットを感じたこともあるかもしれません。
壁掛けタイプのルームエアコンのデメリットは、
・室内機がカビやすい
・室外機が場所を取る
・部屋にあるエアコンの圧迫感がインテリアの雰囲気を壊す
・廊下やトイレは空調が難しい
・脱衣場などでは別の暖房器具が必要になる場合もある
などが挙げられます。
壁掛けルームエアコンを取り扱っているメーカー
壁掛けルームエアコンを取り扱っているメーカーは、
・ダイキン
・パナソニック
・三菱電機
・日立
・富士通
・シャープ
などが挙げられます。
種類も豊富で機能や性能も多くのラインナップがあることが特徴です。
天井埋め込みタイプと壁掛けルームエアコンの違い
天井埋め込みタイプと壁掛けルームエアコンには、いくつかの違いがあります。
結論として省エネ性能が高いのは壁掛けタイプのエアコンです。
消費電力やランニングコストも重視したい方も多いと思いますが、電気代が安くなるものは壁掛けタイプのエアコンです。
種類の多さや機能面の充実度も壁掛けタイプのエアコン。
埋め込みタイプのエアコンはそのスッキリとしたスタイリッシュなデザイン性が一番のメリットのようです。
現在、どちらを購入するか迷っている方はそれぞれの違いも把握してみてください。
ここでは、天井埋め込みタイプでシェア率の高いダイキンの製品で比較してみます。
適用畳数
【天井埋め込みタイプ】
10畳程度
【壁掛けルームエアコン】
10畳程度
機能や性能
【天井埋め込みタイプ】
・うるさら機能(加湿除湿可能)
・自動お掃除機能
・結露防止
・パワーセレクト
・ランドリー乾燥
・内部クリーン
・ルター自動お掃除
【壁掛けルームエアコン】
・うるさら機能(加湿除湿可能)
・AI快適自動運転
・しつどみはり運転
・フィルター自動お掃除
・内部クリーン
・ルター自動お掃除
・スマホ接続対応
暖房能力
【天井埋め込みタイプ】
4.0kW程度
【壁掛けルームエアコン】
3.6kW程度
暖房消費電力
【天井埋め込みタイプ】
1000W程度
【壁掛けルームエアコン】
660W程度
冷房能力
【天井埋め込みタイプ】
640kW程度
【壁掛けルームエアコン】
550W程度
冷房消費電力
【天井埋め込みタイプ】
2.8kW
【壁掛けルームエアコン】
2.8kW
年間消費電力量
【天井埋め込みタイプ】
946kWh
【壁掛けルームエアコン】
779kWh
設置にかかる費用
【天井埋め込みタイプ】
住宅環境や本体価格、工事内容によって設置費用は変わります。
天井埋め込みタイプのエアコンの設置相場は10万円〜程度になっています。
しかし、配管の長さや設置場所によっては追加費用もかかることがあり20万円以上になる場合もあります。
【壁掛けルームエアコン】
住宅環境や本体価格、工事内容によって設置費用は変わります。
壁掛けタイプのエアコンの設置相場は4万円〜程度になっています。
安さで選ぶならば壁掛けタイプのエアコンが良さそうです。
天井埋め込みタイプの工事費や工事内容
部屋がスッキリ見えて空調効率も高い天井埋め込みタイプのエアコン。
いざ設置したいと思っても、設置や交換ができる業者は少ないのが現状です。
実際に「他の業者では工事をしてもらえなかった」と断られてしまった人もいることでしょう。
天井埋め込みタイプのエアコンは工事が難しいって本当?
天井埋め込みタイプのエアコンは工事が難しいので、できる業者が少ないと言われています。
一般的な壁掛けタイプのエアコンと比較すると、天井埋め込みタイプのエアコンはほぼ全てが隠ぺい配管になっています。
本体は天井に埋め込み、配管は天井や壁で接続して見えない部分を通して室外機へと繋げます。
このように天井埋め込みタイプのエアコンの配管設置は繊細な作業になるために高度な技術が必要です。
またこれだけでなく、メーカーやモデルによっても仕様が異なるために知識や経験のある人が工事をすることが可能です。
このためリスクを避けたい業者は、交換や工事を断ってしまうのです。
天井埋め込みタイプの工事費や工事内容
天井埋め込みタイプのエアコンは、天井の工事を必要とするために壁掛けタイプのエアコンよりも工事費用は高くなります。
もしも現在、天井埋め込みタイプのエアコンを取り付けており交換作業だったとしてもメーカーやモデルによってはサイズが異なるために若干の工事が必要になります。
とは言っても既存配管を再利用できる場合もあるので、新規で取り付けるよりは費用を抑えることが可能です。
天井埋め込みタイプのエアコンの工事内容としては、
・室内機取り付け工事費
・室外機設置にかかる作業費用
・冷媒配管工事費
・ドレーン配管工事費
・配管貫通工事
などが行われます。
工事費用自体は総額およそ「10〜15万円程度」でできます。
もしも交換の場合は既存配管を再利用することや天井に穴を開ける作業がなくなりますので、若干費用を抑えられます。
もしも配管を延長する場合や壁掛けタイプのエアコンを取り外す、処分するなどといった作業も発生する場合は追加で1〜2万円程度必要になる場合もあります。
もちろん費用については業者により変動しますから、いくつかのところで見積もりを取るのがオススメです。
壁掛けルームエアコンの工事費や工事内容
壁掛けルームエアコンは多くの業者が行っており、本体を購入したら配送や取り付け工事をそのまま行ってくれる業者とあります。
壁掛けルームエアコンの工事内容としては、
・エアコンの取り付け工事
・配管の接続
・壁の拝観穴あけ作業
・室外機の設置
・真空引き
(・既存エアコンの撤去)
などが行われます。
通常の工事内容であれば相場は「4万円程度」です。
しかしもしも、
・壁に配管を通す穴がない
・室外機がベランダに置けない
・配管に化粧カバーをつける
・専用のコンセントがない
・リサイクルや既設エアコンの撤去がいる
などということがあれば追加工事などで料金が高くなるケースもありますので、把握しておきましょう。
もちろん費用については業者により変動しますから、いくつかのところで見積もりを取るのがオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、
・天井埋め込みタイプのエアコンとは?
・天井埋め込みタイプのエアコンのメリット
・天井埋め込みタイプのエアコンのデメリット
・天井埋め込みタイプのエアコンを取り扱っているメーカー
・壁掛けルームエアコンとは
・壁掛けルームエアコンのメリット
・壁掛けルームエアコンのデメリット
・壁掛けルームエアコンを取り扱っているメーカー
・天井埋め込みタイプと壁掛けルームエアコンの違い
・天井埋め込みタイプの工事費や工事内容
・壁掛けルームエアコンの工事費や工事内容
などという情報についてご紹介させて頂きました。
自宅にエアコンを設置するとき、普通の壁掛けルームエアコンにするかオフィスなどの天井でよく見かける埋め込みタイプのエアコンにするか迷う方もいらっしゃると思います。
天井埋め込みタイプの場合、お部屋がスッキリきたデザインなので雰囲気を壊さないのがメリットです。
もしも
・配管は見えてほしくない
・スッキリとしたお部屋にしたち
・部屋を広く、スタイリッシュに、見せたい
・同時に別のところへ気流を流したい
などという希望がある場合には、天井埋め込みタイプのエアコンがオススメ。
一方で、工事費用を抑えたい方や本体価格を抑えて購入したいという方は壁掛けタイプのルームエアコンがオススメです。
それぞれにメリット・デメリットがありますから、自分がどこを重視するかをしっかり考えてから選んでみてください。
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